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クリスティン・カルヒさん

2009年  
クリスティン・カルヒさん

クリスティン・カルヒさん

キューバ支援デュッセルドルフ連帯グループ執行理事(ドイツ)
核兵器なくそう女性のつどい2009


友人、仲間のみなさん。

広島と長崎で過ごしたこの数日間の経験、特に、被爆者の証言を聞いたことで、私は、核兵器のない世界をめざすたたかいがどれほど重要であるか、あらためて実感しています。この大会に参加する機会を与えてくださった女性平和基金に、感謝します。

「戦争ノー」「NATOノー」は、今年4月の、NATO・北大西洋条約60周年に反対する活動のスローガンでした。3万人を超える人が、デモ、市民的不服従、平和キャンプ、会議などさまざまな行動に参加しました。私たちは、核兵器が重要な位置を占めているNATOの戦略を分析しました。NATOは、加盟国すべてに、保有する兵器の近代化を強制していますが、そのなかにはイギリスのトライデントミサイルや、フランスの原子力潜水艦などの核兵器も含まれています。

来年までに合意される予定のNATOの新しい戦略は、第1撃政策、すなわち核兵器を持たない国々に対する核兵器の使用を含む先制攻撃にもとづくものです。

EU・欧州連合もまた、NATOと強く結びついています。EUには、核計画グループがあります。これ核保有国および非核保有国の共通の戦略計画グループで、核不拡散条約に違反するものです。

核兵器が廃絶されれば、NATOはその足を1本失うことになります。足が1本では、立ち続けることがむずかしく、やがて立っていられなくなります。

私たちは、オバマ大統領に対し、ことばだけでなく行動をもとめています。その第1歩がドイツからのアメリカの核兵器の撤去です。私たちはまた、ドイツ政府に対しても、これを支持し、核兵器のない世界というオバマ氏の考えに賛成するようもとめています。

ドイツから核兵器がなくなれば、フランスやイギリスへの大きな圧力となり、核兵器のないヨーロッパへの1歩になるでしょう。

ありがとうございました。

 

 

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