ホーム > これまでの招待者 > アメリカ > マーガレット・エンゲルさん

マーガレット・エンゲルさん

2024年  

Margaret

ニューヨーク州ピースアクション
原水爆禁止2023年世界大会

 毎年世界大会を開催しているみなさんは、被爆者に自らの体験を証言する場を提供するとともに、あらゆる年齢、性別、民族、経歴の活動家を結集し世界の軍事化に対抗する力を与えています。

私は、全米最大の草の根平和ネットワーク・ピースアクションのニューヨーク州支部の代表として来ました。この8月、各地の支部が集会やオンラインで被爆者を追悼し、世界が歴史上最も壊滅的な時代に突入しつつある今こそ、核兵器のない世界の実現をと訴えています。
私の仕事は、学生の組織化や運動を支援することです。州内に15ある大学支部は、専門家を招いてのウエビナー、議員へのロビー活動、抗議デモや集会を開き、学生の中で対話をすすめ、気候変動、人種差別、先住民の権利、核拡散など平和や社会正義にかかわる問題にとりくんでいます。ある支部は今年、学内で平和サミットを開催しました。学生と地元の平和活動家が集まって話し合い、行動で協力し合うことになりました。

市民社会は、日本でも、アメリカでも、どこでも変化をつくり出す力があります。ピースアクションは他団体とともに、地元選出の議員に対し核政策の具体的な変更を求める要請を続け、核兵器にかけている費用を、もう一つの世界的脅威である気候変動の対策に使うことなどを求める法案がいくつか議会に提出されています。今、大統領に核兵器禁止条約の支持を、政府に世界を核戦争の瀬戸際から引き戻す先頭に立つよう求める下院決議77号に賛同するよう、各地で地元議員にはたらきかけています。

ピースアクションの活動は、勇気ある女性たちなしにあり得ません。女性は平和運動や社会運動の先頭に立っています。すべて、自分の問題ととらえているからです。私は若い世代の活動家として、先輩たちの経験を聞き、多様な意見を聞いていく必要があると思っています。世代間の信頼関係を築く努力と同時に、若い世代は運動のスキルをみがきながら今持っている力を発揮して自分たちの地域で変化を起こしていく。こうした努力を通じてこそ、核兵器のない公正な社会を築くことができると思います。
初めて広島、長崎の世界大会に参加して、平和運動は生き生きとしたものであると実感しています。アメリカでは軍事や核の問題を話すことがためらわれたり、傷つくことも多いのですが、ここでは何でも自由に話せました。もっとたくさんの新婦人のみなさんに会いたい。お会いした会員のみなさんが、何年も核兵器廃絶と平和、女性の正義、みんなにとってよりよい未来のために活動していることに大きな力をもらっています。これからもともに、戦争や暴力に反対し声をあげていきましょう。

 

 

保存

保存

保存

保存