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*インタビュー*女性平和基金で2度来日して【スージー・スナイダー】

2005年  

婦人国際平和自由連盟(WILPF)事務局長
インタビュアー : 新日本婦人の会国際部長 平野恵美子さん)


私は3度目の来日ですが、昨年の原水爆禁止世界大会に続いて、今回の新日本婦人の会主催の国際女性シンポジウムと、女性平和基金で2回招待され、とても光栄に思っています。

私の人生を変えた原水禁世界

大会昨年の原水爆禁止世界大会(以後世界大会)への参加は、私の人生を変えてしまうほど大きなできごとでした。核兵器の廃絶運動にかかわってきたものとして、広島・長崎を訪れることは長年の願いでしたし、何より日本はじめ各国の平和活動家との結びつきを強める機会になりました。直接交流したことで、これまで以上に多く、そして定期的に情報の共有ができるようになっています。それぞれの国の活動のいいところを、たくさん学ぶことができました。私白身が、核兵器廃絶に対し、いっそう真剣にとりくむようになりました。

国連での活動

私の職場、WILPFの事務局はスイスのジュネーブにありますが、ジュネーブには国遵の欧州本部もあります。軍縮会議や人権委員会が開かれるほか、国際労働機関(ILO)や世界保健機関(WHO)など国連の専門機関の本部もおかれています。私の日常の仕事のひとつが、毎週国連ビルを訪れて各国の政府代表と会い、軍縮や入権の問題で意見交換をすることです。軍縮の分野では、核兵器の廃絶に向かうひとつのステップとして、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の交渉開始をもとめてはたらきかけを強めています。この条約はアメリカなど5つの核保右国以外の核兵器保有を禁止するという”不平等な”核不拡散防止条約(NPT)を補完オる役割を果たすことができます。すべての国を平等に扱う条約として、NPTに加盟していない事実上の核兵器国とよばれるインドやパキスタン、イスラエル、またその動向が洋目される北朝鮮やイランの参加も期待することができます。人権の分野では、現在進められている国連改革のなかで、その機能と権限を強化することを目的に人権委員会が人権理事会に改組されました。白分の影響力を最大限確保したいアメリカの画策もあり、その設立の目的どおりの組織になるかどうか前途は多難です。また、各国の人権侵害の問題について直接調査しその是正に大きな役割を果たしてきた、特別報告官制度(女性に対する暴力に関して、日本軍の慰安婦問題でも勧告が出されている)などが存続するのかどうか、女性の人権問題が独立した分野としてあつかわれるのかどうかなど、課題が多く残されています。NGOとして、新たに選出された日本を含む柳の人権理事国に対し、積極的にはたらきかけていかなければなりません。

ひとつ希望がもてるのは、2004年の世界大会に参加して軍縮問題を扱う国連の第1委員会の議長もつとめたメキシコのルイス・Tアルフォンソ・デ・アルパ国連ジュネーブ事務局常駐代表が人権理事会の初代議長に選出される見込みだと言うことです。デ・アルバさんはかねてからNGOとの連携を重視する政府代表として知られており、人権理事会の運営やNGOの参加について決めることになる最初の会合の議長として、もっとも頼りになる人です。また、広島・長崎での世界大会に参加して人生が変わったとおっしゃっていました。

女性平和基金の力

女性平和基金はすごい力をもっていると思います。私は、昨年ジュネーブに戻ってから、世界大会での活動とあわせて、新婦入との交流や女性平和基金について報告しました。新婦人が地域に根ざした友愛の活動と、政治的・社会的な活動を同時に行っていることが、すごいと思いました。友愛のネットワークをつくりながら、そのなかで政治や社会の問題について語り運動につなげていっている。ぜひ参考にしたいと思っています。また、女性平和基金を支えているレイラの1本1円運動もすばらしいアイディアです。企業として単に寄付するのではなく、平和運動の発展に貢献しているこの方式には、WILPFの支部も大変関心をもっています。インドの支部が実際に白分たちのところで可能かどうか、検討を始めたと聞いています。海外に販路を広げることを考えてもいいのでは?支社をおかなくても、インターネット通販という方法がありますし。私は、昨年広島でいただいたレイラの日焼け止めクリームでとても助かりました。日焼けすると真っ赤になるのですが、敏感肌なのでなかなかあうクリームがなかったのです。レイラの製品は安心して使えますね。ホワイトニング製品も気に入っています。それから、今回いただいた口紅(35周年で特別に販売したもの)も!これこそ、私が探していた色で、とてもうれしいです。女性平和基金のおかげで、私は何ものにもかえがたい経験をすることができました。多くの女性平和活動家に、私と同じ経験をしてほしいと思います。特に若い世代に。私は認歳ではじめて世界大会に参加し、人生が変わるほどの感動を得ましたが、早い時期にこうした経験をすることによって、残りの人生がどれほど豊かになることでしょう。女性たちの平和への思いに支えられた女性平和基金に、期待します。