For a Peaceful, Just, and Sustainable World Free of Nuclear Weapons, Military Bases and War Womens Peace Fund Contributes to Developing Cooperation and Solidarity between Women of Japan and Women All around the World
Principal of the Mindszenty High School
2011 Japan Peace Conference in Okinawa
25年前、沖縄で開催された非核・会議にパラオの代表が参加して以来、私たちは非核・平和のパラオを守るたたかいを続けてきました。1981年、パラオは核兵器と核物質の持ち込みを禁止した非核憲法を制定し、非核国であると宣言しました。世界初の非核国となることを選択した国民を、私は誇りに思っています。実際、92%のパラオ国民は非核憲法に賛成票を投じました。
日本など他国による支配を経験したパラオは、独立と非核・平和を享受できるはずでしたが、アメリカによる殺害や脅迫など無法と暴力の嵐にさらされました。アメリカは非核条項を憲法から外すために8回も国民投票をやらせ、私たちは8回ともそのたくらみをはねのけました。
しかし1992年、パラオ政府はアメリカとの自由連合協定を受け入れざるをえなくなり、アメリカは非核条項の適用外となりました。自由連合協定によって、米軍はパラオの土地と海域で軍事演習をおこなう恒久的な権利を手に入れました。政府はアメリカ側の通告後60日以内に、自分たちの土地をアメリカの軍事施設のために引き渡すということを合意してしまいました。いつの日か米軍がやってきて、私たちの土地を取り上げてしまうのではないかと、いつも心配しています。パラオの海底は、世界で最も美しい自然の宝庫です。この自然保護区はどうなってしまうのでしょう。この自然が破壊されれば、地球の生態系のバランスが崩れるのではないでしょうか。わずか198平方マイルの小さな島・パラオは気候変動ともたたかっています。現実に海面は上昇しています。
この世界にとって大事なものを破壊するのではなく、守るような政策を行うよう、みなさんの政府を説得してください。インターネットや電子メールは私たちをひとつにし、今この地球で何が起きているかを瞬時に伝えてくれます。正義、民主主義、取り残され抑圧された者のためにたたかうすべての人びと、自分や家族が、思いやりにあふれた公正な世界に住む自由を求めるすべての人びとと、私たちは連帯し、たたかいを続けます。
自由連合協定締結以来、私たち活動家は希望を失っていましたが、この日本平和大会に参加して、元気が出ました。この会議は、パラオのような小国にとって希望の光となるものです。