For a Peaceful, Just, and Sustainable World Free of Nuclear Weapons, Military Bases and War Womens Peace Fund Contributes to Developing Cooperation and Solidarity between Women of Japan and Women All around the World
Chairperson, Gangjeong Women’s Committee, Jeju Island,
Republic of Korea
No Nukes! Women’s Forum 2012
こんにちは。済州島西帰浦市(チェジュ島ソギポ市)カンジョン村のチョン・ヨンヒと言います。自然が豊かなカンジョン村で22年間農業をやっています。5年前、村への海軍基地建設計画が発表されました。美しい自然を壊して、海軍基地を建設するなんて許せません。それ以来、私は農業もそっちのけにして、基地建設に反対してきました。
みなさん、私の頭を見て下さい。2ヵ月前、済州島の知事に海軍基地建設中止を求めて、私たちは役所の前で1日千回のお辞儀をする抗議行動を行いました。その6日目に、済州島の知事が基地建設を強行すると発表しました。そこで私たちはお辞儀行動を中断して、工事中止を求めて髪を剃ったのです。
強大な政府と日本の防衛省にあたる国防部を相手に闘うのは大変です。今カンジョン村のコミュニティはバラバラです。政府と国防部が分断を持ち込んでいるからです。これがどうして国の安全保障といえるでしょうか。地域の振興といえるでしょうか。政府が最優先にすべきは国民と地域住民の生活です。
カンジョンの村民は国の安全保障に反対だから6年間海軍基地建設に反対して闘ってきたのではありません。政府は公権力を動員して、人権蹂躙を行いながらひたすら基地建設を強行しているのです。人口1900人以上の村で、海軍基地誘致の賛否を問う住民総会に参加したのはたった87人でした。一部の住民が反対したにもかかわらず、拍手をもって満場一致とし、誘致の申請が決められました。拙速で村の自治規則にも反するものでした。
海軍基地建設予定地にあるクロンビ岩の海岸は、全長13 Kmに及ぶ希少な粗面岩の巨大な一枚岩の海岸です。海岸のあちこちにわき水が湧いており、絶滅危惧の動植物が多数生息しています。カンジョン沖には、天然記念物に指定されているサンゴが群生しており、その海域はユネスコの生物保全地域に指定されています。
私たちは、闘いとは無縁の農民でした。しかし、「粘り強いものが勝つ」という信念でがんばってきた結果、多くの村民がみずからカンジョンとクロンビを守る運動に参加しています。カンジョン村では、平和を伝えるために、7月30日から8月4日の間、平和大行進を行っています。
済州島海軍基地建設を阻止するために、みなさんの協力が必要です。ぜひ、カンジョン村に目を向け、関心を持ってください。いかに無知の農民であっても、カンジョン村に建設される海軍基地が国家の安全保障のためではなく、アメリカの要求に応えるためだということは知っています。また、この基地が完成すれば、北東アジアが戦争の脅威にされされる、ということも知っています。
私たちの子どもたちに戦争を譲り渡すわけにはいきません。平和で、公正で平等な世界を作るために、私たちカンジョンの村民と連帯してください。心を込めて願い続けてください。ぜひとも、私たちと連帯してください。9月2日から9日の、カンジョン村国際共同ウィークにぜひ参加してください。