For a Peaceful, Just, and Sustainable World Free of Nuclear Weapons, Military Bases and War Womens Peace Fund Contributes to Developing Cooperation and Solidarity between Women of Japan and Women All around the World
Chair, Chelyabinsk
No Nukes! Women’s Forum 2014
「核兵器なくそう女性のつどい」にご参加のみなさんと、会議に参加する機会を与えて下さった主催者のみなさんに感謝申し上げます。
私の挨拶は短いものです。私たちはみな過去の悲劇を記憶しています。しかし、いま必要なことは、どうやってこの世界を救えるか、その方法を考えることです。人間は自分たちの手で何でも作ることができるし、破壊することもできるのです。
この数日、さまざまな国の人々が広島に来て、原爆投下という恐ろしい悲劇を生き延びてきた日本の方たちへの連帯を表明します。しかし今日、もう一つの惨事が私たちを結びつけています――フクシマです!
ロシアではチェリャビンスク地方で、私たちは核の生産の犠牲者となりました。原子力の平和利用の犠牲者です。
1948年、わが国初の核施設「マヤーク」が、この地域で操業を開始しました。核兵器の主要な構成物質であるプルトニウムを生産する施設で、近隣の住民に多大な苦しみを与えました。「マヤーク」では、深刻な放射能の事故が3度おこりました。50地区に住む50万人の住民が被ばくしました。
1986年のチェルノブイリ原発事故は、私たちの文明の歴史に汚点として残るでしょう。今年で28年になりますが、いまだに数百万人が被害に苦しんでいます。
核関連企業は、放射性廃棄物の問題を口にしないよう努めています。安全の点で模範的な原発でさえ、稼働年数を終えて稼働停止になっても大量の放射性廃棄物を残します。これをどこに、どのように貯蔵するのかという問題に答えはまだありません。
近年、世界中で、さまざまな自然災害が多発しています。このような惨事が再び日本で起こるなどとだれが想像したでしょうか。
今日、放射線の安全問題はかつてなく危機的な状況にあります。チェルノブイリ原発事故、そしてフクシマの原発での新たな惨事は、これからも人々の命を奪い、健康を害していくでしょう。これらの事故は、人類がこのような恐ろしい行為を無視し続けるとどうなるかを、雄弁に語っています。核エネルギーは恐ろしいほど非効率的で、莫大なコストがかかるうえ、放射性廃棄物の問題は未解決のままです。原子炉が正常に稼働している時でさえ有害物質が放出され健康と環境が損なわれるなど、世界が学ぶべき悲劇的な教訓が示されています。
私は、昨年隕石が落ちてきたチェリャビンスクから来ました。隕石は、危険な施設から100キロの地点に落下したのです。計り知れない大惨事が起こっていたかもしれません。
ウクライナでは今、戦闘が起こっています。核施設が被害を受けない保障はどこにあるというのでしょうか。
放射線に国境はありません。ですからこの問題は、個々の国だけでなく全世界の問題なのです。広島、長崎、チェルノブイリ、フクシマを二度と繰り返さないために、団結してたたかいましょう。
ありがとうございました。