For a Peaceful, Just, and Sustainable World Free of Nuclear Weapons, Military Bases and War Womens Peace Fund Contributes to Developing Cooperation and Solidarity between Women of Japan and Women All around the World
Member of the Secretariat, All China Women’s Federation
第46回日本母親大会・分科会
国際シンポジウム
「核兵器も外国基地もない21世紀へ―女性はアジア・太平洋から平和を発信する」
21世紀を目の前にした今20世紀を振り返ったとき、私たちは何を見るでしょうか。それは世界が経験した空前の破壊的な戦争と、世界平和の確立と維持をめざしたえまないとりくみをしているすべての国の人々の姿があります。50年前の悪夢のような戦争では、残忍なナイフと銃と爆弾によりあまりにも多くの罪のない人々が殺されました。中国だけで、数千万の命が奪われ、生き残った人々はいまだに戦争の傷あとにさいなまれています。戦争はなんと悲劇的な教訓を私に与えたことでしょう。
その後、世界情勢は大きく変化してきました。多極化、経済のグローバル化、人と人、国と国との交流がすすみ、これにより平和、安定、発展、進歩をめざすとりくみが今日の大きな流れになっています。私たちは現代の人々は当時の人々以上に平和の大切さを自覚し、平和をもとめ戦争に反対する力をもっているといえます。しかし残念ながら武力紛争や地域戦争がたえまなく起こり、一部の国や地域でいまだに戦争に苦しむ人々がいます。この現代の世界には戦争の火種となるさまざまな要因が引き続き存在し、核兵器の研究や開発が続けられ、世界平和をおびやかしています。私たちはこうしたことすべてを深く憂慮します。ひとたび戦争になれば、もし核兵器が使われるならば、それがもたらす破壊はひとつの地域、地方にとどまらず全地球と人類におよぶでしょう。
私たちはみな平和でしあわせな生活と、発展がもたらす恩恵を完全に享受することをのぞんでいると、私は確信します。ですから、各国、そしてひとりひとりがみな平和を守る責任を負っているのです。経済発展を促進し、全体の進歩を達成し、すべてのものにとってすばらしい生活を保証することこそ、人類の目標であり、世界中の政府と国民に課せられた神聖な任務なのです。
世界は人間のからだと同じです。世界が直面する治療困難な病気を直すには、患者の治療と同じように根本原因とあらわれている症状の両方に対処しなければなりません。戦争のない平和な世界を実現するかぎは、大国も小国も、強い国も弱い国も、豊かな国も貧しい国もみな国際社会の平等な一員になることができる新しい、公正で道理ある国際秩序を確立することです。その日が早く実現することを期待しましょう。残念ながら、現在膨大な核兵器を保有している超大国はいまだに書く抑止政策と戦略に固執し、世界平和とすべての国による国際問題への平等な参加の保証にとって重大な脅威を与えています。これこそまさに、私たちが深く憂慮し強く反対するものです。
中国は平和を愛する国です。中国の国民は、世界中で順風が吹き適度に雨が降ること、すべての国が平和ですべての人がしあわせにくらすことを望んでいます。中国は外国の侵略と搾取によりはかりしれない苦しみを経験した歴史を持つ国でもあります。
中国の国民は、平和の大切さと価値を深く理解しています。みなさんも中国が保有している核兵器が非常に限定されており、自衛と国家の安全保障のためのものであることをご存知かと思います。ここで私が得に強調したいのは、核保有国の中で中国はいかなるとき、いかなる状況においても核兵器の先制使用はしないことを、核兵器を保有するようになったその日に宣言した唯一の国であること、そして中国は核をもたない国々や非核地帯にたいし核兵器の使用も威嚇もしないことを無条件に約束しているということです。
中国は核軍縮、核廃絶、そして核戦争の脅威を根絶するために力を尽くしています。核のない世界の実現は、すべての核保有国が核抑止政策を放棄しいかなるときにも核の先制使用はしないことを誓約すれば、可能です。
中国の女性は中国の自主的で平和な外交政策を支持し、世界の平和と安全保障をめざし世界中の女性たちとの交流と共同を積極的に発展させています。平和、安定、協力と発展こそ私たちの目標であり、世界の平和を愛するすべての人に共通の目標です。
私たちの地球は、すべての国の国民が幸せに、平和に仲よくくらしはたらくふるさとでなければなりません。20世紀の2つの世界大戦がもたらした悲劇的な教訓を、私たちはみな記憶にとどめておかねばなりません。私たちは平和を守り発展を促進することに、ともに責任を負っているのです。