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スージー・スナイダーさん

2005年  

世界大会への参加は、平和活動家として成長の場、人生を変えるほど大きなできごとになりました。  女性平和基金を支えているレイラの1本1円運動は、すばらしいアイディア。多くの女性、特に若い世代に、私のように得がたい経験をしてほしい。女性平和基金に期待します。 スージー・スナイダー(2005、2006)

スージー・スナイダーさん

スージー・スナイダーさん

婦人国際平和自由連盟(WILPF)事務局長(アメリカ)
核兵器なくそう女性のつどい2005


ここでお話しする機会を与えてくださり、ありがとうございます。特に女性平和基金に感謝します。その力添えがなければ私は今日ここにいることはかないませんでした。

アメリカが部分的核実験禁止条約に署名をする直前に、当時のアメリカ大統領のジョン・F・ケネディはこのような質問を受けました。「何があなたの考えを変えさせたのですか?」と。彼はホワイトハウスの、窓の外を指さして、「それは女性なんだ」と言いました。その署名の調印にいたるまでの数か月間、女性たちはピケを張りデモをしていました。ベビーカーを押してホワイトハウスの外で核実験の禁止をもとめて行動していたのです。なぜかというと、核実験によりストロンチウム90という物質が母乳から検出されたからです。彼女たちには行動する以外に選択肢はありませんでした。今日、私たちもやはり行動する以外に選択肢はありません。

2000年10月、国連の安全保障理事会は、女性の平和と安全保障における重要な役割を認識し、決議1325を採択しました。その決議はすべての政府に対して、あらゆるレベルでの意思決定で女性の役割を高めるようにともとめています。これが今、私たちが手にしている道具です。この道具によって私たちは、和平交渉のテーブルの席に着く権利を保障されているのです。核兵器の廃絶以上に、平和のために重要な課題があるでしょうか。

女性たちは、変化の種をまく力を示してきました。私たちも、それを引き継ぎましょう。

今年10月の国連総会の第1委員会では、国際の平和と安全保障に関する多くの決議が討論される予定です。私たちはそのひとつとして”核軍縮を扱うための補助的な機関の設置”をもとめる決議が採択されるようにがんばっています。これを実現するためには今、行動しなければなりません。ぜひみなさん、みなさんの外務大臣のところに行ってください。そしてみなさんの政府が期限を切った核軍縮に向けた枠組みづくりのための交渉を支持するよう、要求してください。平和市長会議は私たちに期限を示しています。2020年です。道理があり、なおかつ達成可能な期限です。力を合わせれば、必ず達成できます。